外国人と日本人の就職先

ご覧になった方もあると思いますが、22日朝のNHK番組で外国人留学生の日本企業への就職を紹介する会社が出ていました。グローバル化の波を受けて製造業、小売業、サービス業などが留学生の採用に意欲をみせており、ある大手生保会社では外国人留学生の採用を昨年の3倍に増やすそうです。彼らを採用するメリットは、語学力と国際感覚を兼ね備えているため、企業のグローバル戦略に役立つ即戦力となる可能性です。

番組中では、建設会社で30代の中国人女性が流暢な日本語で顧客へのプレゼンテーションを行っていました。日本の高い技術力は中国の建設市場に大きな役割を果たすべき、というのが彼女の考えです。都内のある職場では、頭にスカーフを巻いたイスラム圏の女性、白人男性、中国人女性が日本人に混じってPCに向かっており、まさに多国籍企業の図でした。日本人若手社員にとっても、向上心の強い外国人社員の存在は良い刺激になっているようです。

面白いと思ったのは、この会社では日本在住の外国人のみならず、海外からも日本企業への就職希望者を探してくることです。社長はインタビューに「世界70億人から優秀な人材を得ることが可能です」と答えていました。海外在住の場合、インターネットを使って英語で面接をします。書類審査の合格者に「なぜ日本企業に就職したいのか、日本で何がやりたいのか」などの質問をして、合格するとデータバンクに登録します。ある会社では5万人以上の登録者がいるそうです。こうして日本企業に就職したインド人男性は、入社式で「日本の企業で幹部候補としてキャリアを積んでいきたい」と流暢な日本語で話していました。

このようにキャリア志向が強い外国人の採用が増えると、内向きと言われる平成生まれの日本人学生の就職難は一層厳しくなると思われます。実際に学生さんたちと接していて、ここ数年で20才前後の彼らに自分の可能性を信じる力が弱くなっていると私は感じます。彼らは安定志向、地元志向が強く、世界観や野心、向上心に欠ける傾向があります。これは小学校から高校までの学校教育に大きな原因があると思います。このグローバル化の時代、やる気があれば世界のどこででも、何でもできるのだと実感できる機会があまりなかったのでしょう。

特に上昇志向が強い中国人やインド人の若者は、一方では日本での勤務経験を一つのステップととらえることも少なくないようです。結果、離職率が高くなり、重要なポストには安心して使えないという話もあります。今は過渡期でグローバル化の波に翻弄されつつある感がありますが、自国にない良いものを取り入れて適応するのが日本人の特長です。「今はこのような状況であっても、必ず日本人は変わりますよ。日本人は勤勉で、外部から学ぼうとするからです。

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