就職難の原因2

面接官が就活生の能力を全く考慮しないということは常識的に考えて無さそうだが、しかし中には適当な面接官もいるかもしれない。週刊現代のでは、「『キミ、この歌手好きなの?どの曲が一番いいと思う?俺はあのアルバムが好きなんだ』と、一番偉そうにしていた面接官が音楽の話ばかりし始めた。仕事の話はしないまま、よくわからないうちに終わったのですが、結果は合格でした。就活は運と縁なんて言いますが、私の代わりに誰かが落とされていると思うと・・・・・・」というエピソードが紹介されていたりもする。この面接官が「自分の頭でものを考えられる人か否か」を面接で調べようとしていたとは決して言えないだろう。つまり、プレゼン能力の低さを露呈したといっても良い状)と思ったら、なぜか受かっていたというパターンは案外少なくない・・・というのは多くの人が実感するところだと確信している。
この点に関連して、森健さん著の「就活って何だ」という本に載っている、資生堂の女性社員の選考時のエピソードを紹介したい。女性は約20分の面接でラスト1分までは全然上手く喋れずにいたのだが、面接の最後に「私は資生堂さんに入りたいんです!」と叫んだことで、面接官が「熱意あるな」と感じたからか選考に通し(面接官も何を考えていたんでしょうね)、最終的に内定が出たケースが載っている。別に「そんな女性に内定を出すべきではなかった!」と言いたいわけではないけれど、少なくともその女性が面接で自身のスキルも、そして資生堂への入社を望む理由も全然論理的に説明できていないことは間違いない。でも、内定は出ている。このエピソードを参照すると、「自分の頭でものを考えられる実力がある人が内定を取り、そうでない人が苦戦する」という構図が必ずしも常に正しいとは言えないんじゃないかという仮説が浮かび上がる。この仮説を支えるフレーズとしては「就活は運と縁です」というものが挙げられるかもしれない。

どうも現在の日本の就活は「就活は実力があれば上手くいく!」という論調と、それに相反する「新卒者に実力なんか期待してません。ポテンシャルや相性を重視します」という論調が気持ち悪いほどに共存している。勿論、「実力さえあれば就活は問題ない」、「相性さえ合えば就活は問題ない」と断言できるほど就活は単純なものではなく、面接官は就活生の「実力」「相性」双方を総合的に評価したうえで選考の合否を決めているのだろう・・・と言いたいところだが、上で紹介した週刊現代のエピソードが正しければ「相性さえ合えば(実力なんか無くても)就活は問題ない」と言えてしまう・・・(笑)話が混乱してきたけれど、少なくとも「今日の就職難の原因は学生の力が足りないから。ではどうしたら良いのでしょうか?」という単純な構図で就活問題を語ることに大して実効性が無いことは確信している。

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